- あなぶきの介護トップ
- お役立ちコラム
- 老人ホームや介護施設にかかる費用の目安とは
お役立ちコラム
2016年12月28日
老人ホームや介護施設にかかる費用の目安とは
介護サービスをうけるかたの多くは、担当のケアマネージャーにケアプランを作成してもらいます。そして介護サービス利用者は、そのケアプランの目的を叶えるために、各老人ホームや介護施設に入居することになります。
老人ホームや介護施設は、長く住めば住むほど、入居者同士の絆が深まり、快適な生活を送ることができるようになることがあります。介護士との間に強い信頼関係があれば、安心感と充実感につつまれた生活を送ることもできます。しかし、そんな生活を「家賃を支払えなくなった」なんて理由で、手放すことになったらもったいないですよね。そこで今回は、入居前に検討しておくべき、主な老人ホームや介護施設の費用の目安についてご紹介します。
有料老人ホーム、特別養護老人ホーム、ケアハウス、グループホーム、サービス付き高齢者向け住宅、介護老人保護施設の6種類の施設に分けて、それぞれの費用の目安をご説明します。
目次
施設によって変わる費用
有料老人ホームにかかる費用とその目安
あるアンケート調査によると、有料老人ホームの入居一時金の平均価格は500万円前後、毎月支払う費用に関しては平均12万円~40万円です。とはいえ、有料老人ホームの入居一時金は施設によって異なります。入居一時金を支払わなくてもよい施設もあれば、高級老人ホームのように1億円以上の入居一時金を支払う施設もあるため、契約前によく確認しておきましょう。
特別養護老人ホームにかかる費用とその目安
特別養護老人ホームでは、入居一時金を支払う必要はありません。
毎月支払う費用に関しては、「入居する部屋タイプ」や「世帯収入」が関係します。主な部屋のタイプは、以下の4種類です。
1.多床室タイプ
他の入居者と1つの個室を共有します。一般的な病院の病室を想像してください。一人ひとりに割り当てられる面積はあまり広くありませんが、そのぶん毎月の家賃は安く、平均約25,000円です。
2. 従来型個室タイプ
入居者一人ひとりに個室が割り当てられるタイプです。毎月の家賃は平均約35,000円です.
3.ユニット型準個室タイプ
居室は完全な個室ではありませんが、共同生活ルームが固定壁で仕切られており、多床室タイプよりもプライベート空間が確保されています。共同生活ルームには、他の入居者と共有するロビーや浴室などがあります。毎月の家賃は平均約50,000円です。
4.ユニット型個室タイプ
入居者一人ひとりに従来型個室タイプと同じ広さの個室が割り当てられていますが、ユニット型準個室のように、他の入居者と共有するスペースもあります。毎月の家賃は平均約60,000円です。
ケアハウス(軽費老人ホームC型)にかかる費用とその目安
入居者は、一般的に数十万円~数百万円の入居一時金を支払います。数百万円の入居一時金が必要となるのは、介護型のケアハウスを希望した場合です。毎月支払う費用には、入居者の世帯年収などが関係してきます。
グループホームにかかる費用とその目安
入居者が入居一時金を支払う必要のない施設もあれば、数百万円を支払う施設もあります。一般的な目安は数十万円、毎月支払う費用の目安は約15万円~30万円です。
サービス付き高齢者向け住宅にかかる費用とその目安
賃貸契約であるサービス付き高齢者向け住宅は、入居一時金の代わりに敷金を支払います。敷金は家賃の2ヶ月~3ヶ月分が一般的ですが、なかには敷金のかからない住宅もあります。毎月支払う費用に関しては、約10万円~30万円が一般的といわれています。
利用するサービスによって、月々の費用は変動するので、入居者が必要なサービスとそこにかかる費用をよく検討する必要のある施設といえます。
介護老人保護施設にかかる費用とその目安
介護老人保護施設の入居者は、入居一時金を支払う必要はありません。毎月支払う費用に関しては、特別養護老人ホームと同じように、入居する部屋のタイプや、世帯年収で変わります。入居する部屋のタイプは特別養護老人ホームと同じタイプの部屋が4種類あり、平均利用額は以下のとおりです。
1.多床室タイプ
月平均約11,000円。
2. 従来型個室タイプ
月平均約50,000円。
3. ユニット型準個室タイプ
月平均約50,000円。
4. ユニット型個室タイプ
月平均約60,000円。
長く暮らすために
今回ご紹介した料金はあくまで「目安」です。ケアプランの目的を叶えつつ、払いに負担のかからない施設に入居することが、入居者の老後生活にとって最も大切なことになります。入居者の経済状況を逼迫することなく、必要なサービスを利用できる老人ホームや介護施設を選ぶことが大切です。

あなぶきメディカルケア株式会社
取締役 小夫 直孝
2011年 4月 入社 事業推進部 配属
2012年 4月 第2エリアマネージャー(中国・九州)
2012年11月 事業推進部 次長
2015年 4月 リビング事業部 部長 兼 事業推進部 部長
2017年 10月 執行役員 兼 事業推進部 部長 兼 リビング事業部 部長
2018年 10月 取締役 兼 事業本 部長 兼 事業推進部 部長
2023年 10月 常務取締役 兼 事業本部長 兼 事業推進部 部長