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お役立ちコラム
2016年12月27日
エンディングノートには何を書く? そのメリットとは?
終活で作成する「エンディングノート」という言葉をご存知でしょうか。エンディングノートは、自分にもしものことがあったときに備えて、伝えたいことをまとめておくノートのことです。エンディングノートには感情的なメッセージだけではなく、「個人情報」や「お金」のことなどを記しておきます。今回はエンディングノートに書くべき4つの内容と、それらを書くことのメリットについて紹介します。終活に興味がある方や、ご高齢の家族がいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
エンディングノートで守る、伝える「個人情報」
エンディングノートには、パスポートや年金手帳などの個人情報をしまってある場所、もしくはパスワードなどを記しておきましょう。重要書類やパスポートなどのありか、パソコンのパスワードを記しておけば、遺族がノートを見たときに重要な情報にたどり着きやすくなります。エンディングノートを使って、家族や遺族に個人情報の保護をしっかりと託しましょう。
また、エンディングノートの持ち主の「持病の情報」も書いておくこともよいでしょう。遺族が、故人の生前の病気を知りたいときに役に立ちます。ほかにも、脳死状態になった際の「延命治療の希望の有無」といった情報も書いておくとよいでしょう。
最期の責任「お金について」
銀行の口座番号やそのパスワード、通帳やキャッシュカードをしまった場所など、お金に関することをノートに記しておきましょう。これらの情報を記しておけば、遺族が故人の総資産を把握することが容易になります。
また、相続をスムーズに行うためにもお金に関する情報を記しておく意味があります。たとえば持ち株がある場合は、それも相続をするのか否かをはっきりとさせる必要性があります。税理士などの専門家に相談をし、死後の取扱方法を記しておきましょう。ただし、エンディングノートは法的な効力を持たないので、相続の内容につては遺言状の作成を忘れずに。
「最期のお願い」を託す
エンディングノートには、持ち主が自分の死後に遺族にしてほしいことを記しておくとよいでしょう。たとえば、葬儀に参列してほしい知人の名前と彼らの電話番号などです。また、希望する私物処分の方法や納骨の仕方などを記しておけば、遺族が自身の希望する最期を手助けしてくれることになるでしょう。
愛する家族へのメッセージ
家族に対する気持ちを記すことは、エンディングノートを作成する上で最も重要なことです。遺した家族の心の支えとなるような、愛のこもったメッセージを残しておきましょう。家族への感謝の気持ちや愛を言葉に記すとき、人生のさまざまな出来事を思い出すでしょう。家族と歩いた人生を振り返ることで、家族への愛情が深まり、残された時間をより大切に過ごすことができるようになるかもしれません。
なお、もしもご自身がエンディングノートを書き始める場合は、ノートを書いていることと、その保管場所を家族に伝えておきましょう。せっかくのメッセージも、家族に読んでもらえなければ、書いた意味がありませんから。
終活は自分と家族のために
最近は、商品として販売されている「エンディングノート」もあります。しかし、そのようなフォーマットを使用せずとも、学生が勉強に使うようなノートを使って書いたものも、それも「エンディングノート」。大事なことは、自分、そして家族のために書くという気持ちです。エンディングノートの作成は今からでも始められます。今回ご紹介したポイントを踏まえて、ゆっくりと書き始めてみてはいかがでしょうか。

あなぶきメディカルケア株式会社
取締役 小夫 直孝
2011年 4月 入社 事業推進部 配属
2012年 4月 第2エリアマネージャー(中国・九州)
2012年11月 事業推進部 次長
2015年 4月 リビング事業部 部長 兼 事業推進部 部長
2017年 10月 執行役員 兼 事業推進部 部長 兼 リビング事業部 部長
2018年 10月 取締役 兼 事業本 部長 兼 事業推進部 部長
2023年 10月 常務取締役 兼 事業本部長 兼 事業推進部 部長