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火山灰

鹿児島に住んでいると、どうしても向き合わないといけない問題

それが火山灰…

昔は、冬は風向きから鹿児島市内には灰は来ない、と言われていましたが、ここ数年は、本当に噴火の回数が尋常じゃなく、冬も夏も時期関係なく降っています

それでもこの春は少しは落ち着いていたのに、また最近になって降り始めました

目に入ると痛くて、口に入るとザラザラ、本当に嫌ですが、鹿児島に住む者として、これはどうしようもないことなので、受け入れていくしかありません

そこでふと思ったこと

鹿児島の人は、他の県の人よりも確実に火山灰を吸っているはず

火山灰の成分は何なんだろう?体に入っても大丈夫なものなの?

そこで、調べてみました

↓ 

火山から噴出されたもののうち、直径2mm以下の大きさのものを火山灰というそうです

物質としては火山ガラス、鉱物結晶、古い岩石の破片などがあります

火山ガラス
火山が噴火する時にマグマが地下深部から上昇してくると圧力が下がるため、マグマに溶解していた水などの揮発成分がガスとなって発泡する(炭酸飲料の栓を抜いたのと同じ状態)
これにより残っていた液体のマグマが粉砕され微粒子となる
これが噴出されると結晶になる暇もなく急冷されるためガラスとなる
このガラスの成分は元のマグマの成分によっていろいろである
鉱物結晶
マグマが地下深部から上昇してくるまでに、マグマの中で既にいくらか鉱物の結晶ができていることが多い
マグマが上昇して発泡するときに結晶自体が粉砕されることは少なく、1個ずつ分離された状態で噴出される
古い岩石の破片
噴火が始まる時は火口を塞いでいた土砂等が吹き飛ばされる
また爆発的な噴火(水蒸気爆発など)の場合、火口上だけでなく周辺の山体を形成する岩石も破砕され、噴火の際共に放出される
そうして放出された岩体の内、細かいものについては火山灰に含まれる
(Wikipedia調べ)

火山灰を分析すると、特に有害な成分などは多く含まれていないそうですが、火山灰の粒子に硫黄酸化物など刺激性のガスが付着している可能性はあるそうです


一番気になるのは、慢性気管支炎やじん肺などの肺の病気を起こさないかということでしょうが、人が吸い込み肺の奥までたどりついて肺に障害を起こす火山灰は、およそ10ミクロン未満の非常に細かい粒子のもの

従って大部分の火山灰は、気道で粘液に包まれ痰として口から吐き出されます

また細かいサイズの粒子(浮遊粉塵)は、火山から少し離れた地域に多くみられ、火山のすぐ麓では大きな粒子が大量に落ちてきますが、この大部分は肺の奥には入りません


鹿児島県の桜島周辺で、火山から離れた地域(大隈半島の高暴露地区)、火山のすぐ麓(桜島地区)、そして風向きなどでほとんど火山の影響のない地域(薩摩半島の対照地区)の3か所で慢性の呼吸器疾患への影響を調査した結果、呼吸器疾患が多く見られてはいますが、 実はこの呼吸器疾患の有症率は、鹿児島の一番高い地域でも東京や大阪などの都会に比べてはるかに低いことが分かったそうです


このように、火山灰そのものにはそれほど強い毒性はなく、遠方では毒性が薄くなってから地上に降りてくるので、その周辺でもほとんど健康に影響がないと考えて良いそうです

いや~…

安心はしましたが、やっぱりあまり好きにはなれないですねぇ(^^;

施設の周りが灰で汚れていたので、看護師さんたちが昨日掃除をしてくれましたm(_ _)m

感謝しつつ、これからが灰本番、こまめに掃除をしなくては、と気を引き締めることでした

 

 

 

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